昨年度から山形県では最上地域に続き、同じく早期離職や定着に問題を抱える庄内地域の若手社員の皆さんを対象に「SHONAIルーキーズカレッジ」を立ち上げ運営してきました。
山形県では多数新聞にも取り上げていただき、有難いことに山形新聞の社説としてもルーキーズカレッジを紹介いただきました。
今年度もSHONAIルーキーズカレッジの開催も予定をしていますが、若手社員へのアプローチと合わせて必ず行わなければならないのが、企業の経営者・管理職側の意識改革と組織の変革です。
「うちはそんなところに送ったら隣の芝生は青く見えてしまい、かえって離職に繋がるから出さないよ」
これはある地域で担当者の方がルーキーズカレッジを企業の方に案内した際に聞いた言葉ですが、この言葉を聞いたとき私は憤りを隠せませんでした。
それは、自分たちの会社の待遇が悪いことを自覚しながらも改善は考えず、若い子たちを安い賃金で会社の都合よく我働かせていることが透けて見える発言だからです。
もし、不本意で満足いく環境が用意できていない気持ちで雇用しているならば、こんな発言はしないのではないかと思います。
人を育てていこうとする姿勢がないだけでなく、ともに働いてくれる社員の幸せの観点が欠落した残念な考えであり、規模は異なりますが同じ経営者としてまったく共感できない価値観です。
当たり前のことですが、若手社員をどれだけ動機づけしサポートしても限界がありますし、こうした状況を放置しておけば若者の地元回帰率や流出率、ひいては地域での起業創業にも悪影響を与える問題です。
これから人口減少が加速していくなかで、未来ある若者の資質能力を引き出しながらイノベーションを起こし生き残れる組織となっていくためには、異年齢、異なる背景や価値観をもった、多様な人が働ける環境をつくらなければいけません。
そんな問題意識から、3月に宮城県産業人材対策課主催の宮城県産業人材育成フォーラムにて登壇しお話をさせていただきました。
6月には、岩手県宮古市にてMIYAKOルーキーズカレッジと同時開催で経営者向けセミナーを開催しお話をさせていただきました。
そして来る8月22日(木)は、庄内地域の経営者・人事担当者の皆様を対象にした「ダイバーシティ経営セミナー」でお話をさせていただく機会をいただきました。
これまで開催してきた他地域のセミナーも踏まえながら、社会の変化や働き方改革の本質、若者の生き方や仕事に対する価値観の変容、組織のシステムをどのように変えれば良いか等をお伝えしたいと思います。
ルーキーズカレッジの必要性を理解していただくことはもちろん、若者たち選ばれる地域・組織を実現するためのヒントとなれば幸いです。
※セミナーの詳細、お申込みに関しては山形県のこちらのページよりご参照ください
ご興味のあるお近くの皆様、ぜひともお越しください!
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山本一輝
Idea partners
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