6月10日は気になっていた新発田市の寺町界隈を舞台に行われたイベント・しばた寺びらきに参加してきました。
寺びらきは新発田の寺町通にある複数のお寺を文字通り開放し、境内でマルシェや飲食ブースを設けたり、お坊さん体験や座禅会、精進料理体験、ヨガ、死に関するトークなど多彩な切り口から行われるイベント。
各宗派も違うなかで、お寺同士をつなぎながらこうした企画を市民中心につくられたのだからすごいです。
祖父母世代と比べると、我々20・30代はお寺を身近に感じることは少なく、お寺に行くのはせいぜい葬式や墓参りの時くらいですよね。
そんなお寺にいく理由や目的を、ネガティブな内容ではなく「楽しく」つくったというのは、大きな意味があると思います。
今回はイチ参加者として楽しく回らせてもらいました。
まちづくりとお寺
まちづくりの観点から見ても、派手なゲストを呼んだりお金をかけた企画でなくても、こうした眠った地域資源を上手く活用することで、いわゆる「そのまちらしさ」が演出出来ますし、行政が管理する公共施設ともまた違う、パブリックとプライベートの中間に位置するお寺は、行政にはできないことができる可能性を秘めているなと感じました。
当日は市内外から老若男女、たくさんの方々が集まっている様子を見ると、お寺という存在への関心が伺えました。
色々見させていただきましたが、寺びらきの最後に行われたBOZE TALKが個人的には非常に面白かったです。
各宗派の4名の住職がパネリストとなり、参加者からの質問に答えながらの1時間のクロストーク。仏教そのものと各宗派の違い、どうしてお坊さんになったの?というキャリアも知ることができました。
有難いお話もいいですが、一人の社会人としてお話を聴くと、やっぱり親しみが持てますね。
ちなみにお寺は全国におよそ7万7000あり、実は5万件といわれるコンビニよりも多いそう。
なぜお寺がこんなにあるのかというと、それは地域からの求めを受けてのことだったそうです。
かつては寺子屋、悩み相談、もめ事の仲裁、公民館の代わりなど様々な役割がお寺にはあったと思いますが、今や高度分業化時代からその役割は限られたものになりました。
今後我々がお寺に何を求めるかで、今回のイベントのようにお寺との付き合い方は変わるのでしょうね。
ちなみに、今回の寺びらきのイベントについてどう感じているかの質問に対しても意外にもかなり好意的。この時代、お寺としてもどう地域に出て関わっていくかを模索しているようでした。
場として考えるお寺の境内や本堂、檀家制度という昔からあるコミュニティ。
どんな地方にも必ずあるお寺だからこそ、まちづくりの拠点や可能性のあるネットワークとして考えて、お寺を捉えてみるのもありかもしれません。
皆さんだったら、お寺で何をしてみたいですか?
地域におけるお寺という存在を見直すきっかけにもなり、五感を使ってリフレッシュ出来た素晴らしいイベントでした。来年も楽しみです。
実行委員会の皆さま本当にお疲れ様でした!
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山本一輝
Idea partners
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